
【データを基にした】野球肘になりやすい身体的特徴とは
こんにちは!
カラダの治療家 みかみ ひさしです!
今日はデータを基にした、肘が痛くなりやすい選手の身体的特徴をお伝えしていきます!
肘の痛みというのは投球系のスポーツで多く、大人でスポーツをしていない方でも痛くなるものもあります。
ですが今回は野球に特化してお話ししていきますので、野球の指導者、選手などは参考にしてみてください!
野球肘とは
簡単にいうと、野球の投球動作の繰り返しによって引き起こされる肘の痛みになります。
昨日の野球肩の状態と同じですね。
しかし、この野球肘は内側型・外側型があり、内側型野球肘の発症率は約25%、外側型野球肘は約 1-2%なので、ほとんどが内側型となります。
しかし外側型は症状が重くなりやすく、手術になる場合もありますので注意が必要です。
野球肘を起こす原因
・球数の多さ
・姿勢の悪さ
・下肢筋の柔軟性の低下
・肘下がりや手投げなどの動作不良
今現在、これらが主な原因になると言われています。
野球の指導者でよくみられるのは、投球時に肘が下がっている選手に対して
「肘を上げろ!」
と指導しますが、選手は下げようと思って下げているわけではないので、下がる原因を特定していかなければいけません。
その原因としてあるのが上の4つになってきます。
野球肘になりやすい年齢・身長
【結論】12歳・150cmがピーク
この論文で小学生から大学生までのデータを取ったところ、12歳・150cmがピークとなることが分かりました。
これはただ野球肘になった人数が多かったわけではなく、肘に対する負担がかかりやすくなり、痛めるリスクが高くなるということです。
その年齢・身長で痛めやすくなる理由
・肩甲帯周囲筋の発達が不十分
・肩甲帯周囲筋の筋力不足の段階での硬式球の使用
これらが考えられます。
重いボールを使うほど肘への負担は大きくなります。
これ自体は小学生から中学生に上がるにあたって、軟式球から硬式球への移行もあると思いますので仕方ないことです。
ですので、これを防ぐには肩甲帯周囲筋の筋力不足を起こさないことが大切になってきます。
肩甲帯周囲筋とは、肩甲骨周りの筋肉になってきます。
それらのトレーニングをしていくのですが、小さいうちから重りを持って行うのではなく、自らの体重で行うのがいいかと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
論文
慣性値を用いた発育期にある野球選手における
肘障害リスクの検討
―身体発育変化に着目して―
筒井 俊春1),前道 俊宏1),飯塚 哲司2),鳥居 俊2)