
【データを基にした】野球肩になりやすい選手の特徴
こんにちは!
カラダの治療家 みかみ ひさしです!
今日はデータを基にした、肩が痛くなりやすい選手の特徴をお伝えしていきます!
野球だけではなく、特に投球系のスポーツをされていた方の中には肩を痛めた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に野球のプレイヤー、指導に関わる方などは参考にしてみてください!
野球肩(投球肩障害)とは
投球障害肩とは,投球動作の反復によって引き起こされる肩関節疾患の総称である 1)2)。また,高校野球選手を対象とした研究では,器質的な異常のあり,なしにか かわらず,42.8%の者がシーズン中に肩の痛み(以下, 肩痛)を経験している 3)と報告されている。
論文の中でこのように書かれています。
簡単にいうと、投球動作の繰り返しで起きた肩の痛みのことです。
シーズン中に痛みを経験した選手は半数近くもいたみたいです。
3つの大きな要因
1.肩の後ろの硬さをチェック
・CAT (Combined abduction test)→腕が体幹と平行の位置まで
・HFT (Horizontal flexion test)→肘の位置が顎の位置まで
この2つのテストで肩の柔軟性を確かめ、正常値まで行かない場合は注意が必要です。
この2つはそのままコピーして検索してもらうとやり方が出てきます。
この研究では肩の痛みがあり・なしのグループでは差は見られませんでした。
私が考えるにはこの研究は1、2月に行われた為、シーズンに入り投球動作が多くなってくると変わってくるかもしれません。
ですが、肘下がりの原因となってくるので正常範囲までは動くようにしておきましょう。
2.肩の筋力チェック
・肩関節外旋筋
・僧帽筋下部線維
この2つの筋力低下によって肩痛を起こすリスクが高まることが分かっています。
投球動作では肩関節の内旋(内に捻る動作)が多くなってきます。
それにより外旋(外に捻る)に関係する筋力が低下していきます。
僧帽筋下部は投球の繰り返しによって筋力低下することが分かっているので、普段から積極的にトレーニングを行うことが大切です。
3.守備位置
・捕手(キャッチャー)
投球数が肩痛の発症のリスクを上げることが分かっています。
投手は交代しても捕手は交代しないことが多いので必然的に投球数が多くなってきます。
これらのことが肩痛のリスクの要因となってきますので、気を付けることで予防できます。
ぜひ参考にしてみてください!
論文
高校野球選手における肩痛発症にかかわる因子の縦断的検討*
十文字雄一1)2)# 対馬栄輝 2) 小林秀男3) 津田謙矢3)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/advpub/0/advpub_11702/_pdf/-char/ja